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神話学とは何か (有斐閣新書)
評価:
吉田 敦彦,松村 一男
有斐閣
---
(1987-05)
Amazonランキング: 602639位
JUGEMテーマ:読書


256 神話学とは何か (有斐閣新書) 吉田 敦彦,松村 一男共著

神話学の入門書という意味で、すばらしい一冊。
もうすでに絶版になっているのが残念でしかたがないのだが
古本屋やアマゾンを通して、まだ入手ができるので
是非、入手して読んで欲しい一冊。

神話を学ぶことは、
『ハイ・コンセプト』を記したダニエル・ピンクや、
『Theory U』を記した、オットー・シャーマーらの
物語の重要性からもわかると思う。

本書では、神話学という側面からわかりやすく、
神話学の歴史、基本的な概念を記している。

下記は、本書を参考にして書いた、
私の論文の一部である。

なんらかの参考になればと思う。

根底にある神話から
 フランスの人類学者クロード・レヴィーストロースは、1960年代後半に一代知的旋風を巻き起こした「構造主義」の代表者として知られる。彼は、個々の要素を分析するのではなく、諸要素間の関係の型、「構造」を分析こそ、現象の意味が明らかになると彼は主張した。レヴィーストロースはこうした構造分析を神話研究にも導入し、方法論序説ともいうべき論文、「神話の構造」によって、神話研究社の間に激しい賛否両論を呼んだ。
 彼は研究の中心はなぜ「神話」にいたったのか、その理由は、彼が人類学者として最初に取り組んだのは親族の問題にゆえんしている。つまり結婚してよい者としてはいけない者の区別、ないしは近親相姦の禁止の問題であった。こうした「規則」は各文化によって異なった形態を示しており、自然の産物というよりもそれぞれの文化の産物であると考えられている。文化とは規則化すること、秩序化することにほかならない。では何がこの秩序化をもたらすのだろう。
 この点について、彼は言語との対比を活用して次のように説明している。

 私たちが会話なり発言なりをする場合、ないようについては意識している。しかし文法についてはそうではない。もちろん、文法と音韻の規則には従わなければならない。そうでなければ、伝達は不可能だからである。しかしこうした形式面は、母国語の場合、無意識に行なわれている。そして言語とは、人間精神の一側面である。とするなら、人間精神の働き方、秩序化にも、言語の文法に相当する無意識なものがあるはずである。

 それでは、この「文化の文法」を明らかにするための対象に何を選ぶべきなのか。彼は、神話を対象にするのがよいと説いた。なぜなら、普通の文化活動には意識的・意図的な要素が働いていて、無意識の部分を見えにくくしている。しかし、神話は「人間のつくりだしたもののうちでも、もっとも荒唐無稽」であって、意図的な作為から遠く、無意識の自由な動きを示すからである。精神の基本構造によって生み出される無意識な規則こそが、レヴィーストロースの求めるものであり、それを解明するのにもっとも適当な対象として彼は研究した。よって、神話に意識的に加えられた内容は、彼の研究からは除外された。内容自体が、形式を明らかにするための必要条件という以上の価値を与えてはいないのである。
 彼は神話の形態上のメカニズムを、骨組み、内容、登場者の三点から説明した。その中で際立っているのは、対象性と逆転の二つである。それらはいずれも二項対立にその源を有しているとえるだろう。実はこの二項対立こそは、彼が言語との対比から、文化の文法を明らかにしようと試みたとき、すでに言語学者ヤコブソンの音韻の構造分析によって、精神の働きの基本形として示唆されていたものであった。たとえば、pとbという音は発生時 の口の形は同じで、無声か有声であるかによって区別される。同じようにkとpは、ともに無声音だが、発音の位置の違い(kは口の奥、pは口唇) によって区別される。このようにしてヤコブソンは、二項対立の組合せによって、すべての音を弁別できることを明らかにし、レヴィーストロースの文化の構造分析に大きな示唆を与えたのである。
 もう一つの問題は、神話の果たす役割、つまり「機能」は何かということだが、「均衡状態を回復すること」ということが彼の答えである。伝統社会は古くからの生活様式を守り、環境の中で安定していて、社会の関心は、変化よりも、変わらぬ生活の再生におかれている。その安定がなんらかの要因−天災、外敵の侵入など−によって損なわれるとき、この不均衡を解消するか少なくとも緩和しなければならない。彼によれば、神話は思考の領域において、その役割を果たすのである。


神話学者 ジョセフ・キャンベル
ジョゼフ・ジョン・キャンベル(1904年3月26日生〜1987年10月30日没)はアメリカの神話学者、作家、講師であり、比較神話学及び比較宗教学の分野での功績において最も良く知られている。
彼の研究は多岐にわたり、人類の知識のあらゆる側面に及び,また彼の哲学はよく彼自身の言葉;「汝の至福に従い給へ」("Follow Your Bliss")、と同一に認識される、
キャンベルはよく、心理的現象はアーキタイプ(元型)を用いて体験されるとするカール・ユングの書物を基にしていた。しかし、キャンベル自身すべてに関して、ユングと同一の考えをもっていたわけではなく、キャンベル独自の非常に明確な考えを持ってもいた。ユングを中心に考えつつも、フロイトも適時に用いる折衷的な心理学の立場から英雄神話を取り扱った。

キャンベルは世界中の宗教は,同一の根源的で超越的な真相の多様な文化的影響を受けた「仮面」("masks")であると信じた。全ての宗教は,キリスト教と仏教を含め,現実の二元説的観念、または「相対組」("pairs of opposites")の考え、例えば生きるものと生きぬもの,善と悪などから超越した高尚な意識を人にもたらすことが出来る。実際に、『千の顔をもつ英雄』の序文で彼は、「真実は一つである。賢者は多くの名でその真実を語る。」というリグ・ヴェーダ(リグ・ヴェーダは古代インド最古と言われる聖典)の格言,”Ekam Sat Vipra Bahunda Vadanthi”を引用している。

キャンベルの興味を引きつけたのは様々な文化に渡って様々に表現される彼の考えた基礎、普遍的真実である。例えば,『千の顔をもつ英雄』の序文の中で,彼の目標は西洋と東洋の宗教の類似点を明白にする事だと述べている。全四巻ある『神々の仮面』では,世界中において共通する精神的脈絡の概要を捉えようとした.これと結びつくのが,この普遍的事実を示す世界の多くの信仰体系は共通の地理的起源を持つという彼の考え,青銅器時代の肥沃なヨーロッパの草原地帯から始まりレバントそしてメソポタミアの「肥沃な三日月地帯」へ,そしてまたヨーロッパ(さらに極東)へ戻り、そこで新たに発展しつつあった印欧語族(アーリア語族)文化と混ざったというもの、である。

ヒーローズ・ジャーニー
キャンベルが述べたヒーローズ・ジャーニーとは、次のような3段階である。
(1)「セパレーション」(分離・旅立ち)→(2)「イニシエーション」(通過儀礼)→(3)「リターン」(帰還)。
英雄はまず、(1)日常世界から危険を冒し、非日常生活な不思議な、ミステリアスな領域へ冒険する。(2)その領域で超人的な力、または壁に遭遇するが、様々な変容や展開があり、最後は勝利を治める。(3)英雄は自身に従う者たちに恩恵を授ける力をえて、この不思議な冒険から帰還する。

 このモデルが、様々な分野でも効果的であるとわかったのは、「スター・ウォーズ」ジョージ・ルーカス氏である。ルーカス氏は、キャンベルの書籍を基に、スターウォーズのストーリーの根幹を作った。そして、大成功を収めた。このスターウォーズという成功モデルは、ハリウッドに多大な影響を与えた。それは、今でもハリウッドやバンクーバーなどの映画学校では、ストーリー作成の基本的な考えとして教えられていることでわかる。

参考:
『神話学とは何か』 吉田敦彦、松村一男共著 有斐閣新書 p78-97
『夢を語る技術〈5〉神話の法則―ライターズ・ジャーニー (夢を語る技術 (5)) 』クリストファー ボグラー著、 岡田勲訳
| 神話 | 22:41 | comments(0) | - |